集合住宅向けユニットバスのFRP防水パン製造の依頼
集合住宅向けユニットバスの床材となる防水パンの製造は、30年以上にわたり同じ会社が受注していましたが、金型も生産開始当初のものを修理しながら使用していたことから、これ以上生産することが難しくなっていました。
そこでお客様は新たにフィリピンの工場での生産の可能性を模索。現地工場に大型プレス機がなかったことから、ハンドレイアップ工法での生産を試みましたが、1日に1人当たり2台生産するのが限界で、コスト高になってしまうことがわかりました。また、新しい金型の制作費が1億円にのぼり、到底初期投資として出資できる額ではありませんでした。
そこで引き合いをいただいたのが当社でした。浴室用の防水パンは面積が大きいため、製造には、2000tクラスのプレス機が必要です。当時中国でもこのクラスのプレス機を所有している会社は3社しかなく、そのうちの1社が当社の協力工場でした。製品単価もお客様のご希望に沿うものでしたが、一つ大きな課題が残されていました。それが3,000万円まで抑えられた金型の製作費です。